写真は無垢(むく)のフローリングを張っているところです。表面だけ木を張った合板フローリングもありますが、無垢材は重厚さが伝わってきます。同じフローリングでも、材質や色調で随分と違う印象を与えるものです。さて、私たちの体が一番触れる住宅の部位はどこでしょうか?それは床ではないでしょうか。そして、人間の五感に一番働きかける部位も床だと考えられます。畳を例にとりましょう。見た瞬間にくつろぎ感が視覚にうったえ、足のすり音が聴覚にうったえ、織り目の起伏感が触覚にうったえ、イグサの匂いが臭覚にうったえます。(さすがに直に味覚にはうったえませんが、日本料理を食べるときには和室を連想させます。)日頃あまり意識しない五感ですが、ちょっとだけ五感を働かせ、家の中でそれぞれどのように感じているのかを意識してみてはいかがでしょう。きっとおもしろい発見があるかもしれません。