床を支える床束(ゆかづか)。従来は束石の上に木材の床束を据えることが一般的でしたが、最近では写真のような鋼製束が普及しています。強度が高く、高さの微調整に非常に優れているため、床を水平に保つことができ、木がやせることによって起こりやすい“床鳴り”も抑えられるようです。床束はまさに縁の下の力持ちですが、床が出来上がってしまうとその存在を感じることはありません。そういえば「縁の下の力持ち」の本来の意味は、他人のために陰で苦労・努力をしてもその行為が表面上に現われず、その功績を全く認められないと言うときに使う言葉だそうです。悲しいかな・・・