前回登場した地業工事が完了した後、その上面に厚さ5cm程度のコンクリートを打ちます。(コンクリートを流し込むことを、「打つ」または「打設する」と言います。)このコンクリートを、捨てコンクリート(略して捨てコン)と呼びます。どうして、コンクリートを「捨てる」のでしょうか?構造耐力上、必ずしも必要ではありませんが、良好な現場では捨ててしまいます。それは、型枠の正確な位置出し(墨出し)と、鉄筋を配筋するときに、設計で決められた所定の位置を確保するためです。作業性と精度を向上させるために、捨てるのです。決してもったいないと、ケチってはいけません。